文学に関しては初心者なのですが、太宰治を読んでみたら面白かったので広めたくなってしまいました。
ということで「太宰治の名作と共に見る 人間失格度診断」という診断アプリをリリースして、太宰治の名作をおすすめすることにしたのですが、今回はその経緯と製作過程についての話です。
初心者でも楽しめた純文学
純文学ってなんとなく読みにくそうなイメージがありますが、意外と読んでみたら面白かったんですよね。
太宰治なんかは思ってたより堅苦しくなく、「あ、こんな感じなんだ、全然読める。」みたいな。
この経験がきっかけで、私みたいな食わず嫌いで純文学を読んでない人にも読んで欲しいと思うようになりました。
太宰治を広める企画を考えよう
どうやって太宰治を広めようかなと考えた時に、私はWEBエンジニアなので、WEBを使った企画をやるのが良いのではないかなと思い、診断アプリを作ることにしました。
診断アプリって企画自体はめずらしくもなく、むしろありきたりな部類だと思っているので、なるべくオリジナリティを出せるよう考えました。
診断アプリを作ろう
質問に答えると太宰治の名作がおすすめされる「太宰治診断」を作ろうと思ったのですが、いや待て、なんかこれだとパンチが弱い!と思い変更することに。「太宰治診断」だと元々太宰に興味ある人しかやってくれなそうですよね。
色々考えた結果、「人間失格度診断」というアプリを作ることにしました。ユーザーにいくつかの質問をして、人間失格の主人公、大庭葉蔵にどの位似ているかを表す「人間失格度」を判定します。
人間失格って太宰に特別興味がない人でも知ってるし、「太宰治診断」より「人間失格度診断」の方が目に止まりそうと思ったんです。
「人間失格度診断」はどんなアプリ?
人間失格の主人公、大庭葉蔵にどのくらい似ているかを表す人間失格度を判定し、その度合いに応じて太宰治の名作にちなんだランク付けがされます。ランクは以下のような感じで、下に行くほどランクが高くなります。
人間失格度 低い
↑「走れメロス」級
|「お伽草子」級
|「女生徒」級
|「ヴィヨンの妻」級
↓「人間失格」級
人間失格度 高い
ランク付けがされたら、結果画面でそのランク名になっている本の紹介をします。
人間失格度が1番低ければ、清いイメージのあるメロス級になります。人間失格度が高くなるにつれて、徐々に影のある作品になっていきます。
本当はもっと紹介する作品数を増やしたいのですが、私が太宰初心者のため、この5つになってます。(^_^;)
斜陽とかもしっかり読んでおきたい。今後アプリをバージョンアップした時に増やすかもしれません。
太宰治のイラストを描いてオリジナリティを追加しよう
オリジナリティ足りねぇ…と思ったので、太宰治のイラストを描いてオリジナリティを追加することにしました。
完成したイラストはこんな感じ。
ググって出てきた写真に似せて描いたのですが目が似てないような。なんかちょっと芥川龍之介風味を感じる。
ちなみに太宰治は芥川龍之介ファンだったらしいのですが、ここはあえて芥川龍之介に似せて描いたという事にしておきましょう!(ちゃんと絵の練習しておきます。)
アプリのバージョン名には3人の女性を
世の中のソフトウェアにはバージョン毎に開発者の決めた名前がついていることがありますが、この人間失格度診断では、バージョン毎に人間失格に登場した3人の女性ヒロインの名前をつけることにしました。
バージョン1.x.x「ツネ子」、バージョン2.x.x「シヅ子」、バージョン3.x.x「ヨシ子」という感じです。
ちなみに3人しかいないので、バージョン4になってしまったらバージョン名付けで詰むのですが、まぁ、その時は他の太宰作品からバージョン名を持ってくるとしましょう。そもそもバージョン4まで続かんだろこのアプリ。
ついでにこの「バージョンx.x.x」という呼び方をやめて、「第x.x.x版」にしました。アプリじゃなくて文庫本みたいですね。
こんな感じ。最初のリリースは「初版」にした方が良かったかなとも思いましたが、1.0.0の方が開発者としてはわかりやすいのでこのまま。
まとめ
今回は、太宰治を広めるために診断アプリを作りました。少しでも興味のある方は、「太宰治の名作と共に見る 人間失格度診断」で遊んでみて下さい。
次はSF小説をテーマに診断アプリでも作ってみようかと企画中です。